スピードワールド

生産	Grousemont Farm
誕生日	1994年5月7日
馬主	市川不動産
調教師	小西　一男（美浦）
父	Woodman
母	Gray Tab
性別	牡馬
毛色	芦毛
通算成績	21戦4勝（内重賞1勝）2着1回

スピードワールドはアメリカ産の外国産馬であり
血統背景の通りの速さが際立つ馬であった。

デビュー戦は３歳の１０月。
東京で行われた新馬戦（芝１４００ｍ）

前々から評判であった為に１番人気に支持される。
レースはスタートがうまくない為に後方３番手を追走。
直線に入ると前評判通りの末脚を発揮し
２着のマチカネレダに４馬身の差をつけて快勝する。



新馬勝ちを収めたワールドは
いきなり１１月に東京で行われた重賞
GⅢ府中３歳ステークス（芝１８００ｍ）に挑戦する。

前走が強烈な勝ち方だった為に
単勝１．７倍と言う圧倒的一番人気に支持される。

レースは相変わらずのスタートの悪さで後方待機策。
大欅の向うでまくりに入るも
先行していた馬を捕まえる事はできず５着に終わる。



その後自己条件に戻り
１２月に中山で行われた３歳５００万下特別
ひいらぎ賞（芝１６００ｍ）に出走。

自己条件に戻れば敵はいないと思われ
またしても単勝１．５倍と言う圧倒的１番人気に支持される。

レースは相変わらず後方待機策。
しかし今回は乗り慣れた的場均が手綱をとっていた為
まくりに入らず最後の直線の追い込みに賭ける。

逃げたダッシュゴージャスが粘りに粘る所を
見事に差しきり２勝目を挙げる。



その後年内は休養。
年が明けて４歳になり
初戦に中山で行われたGⅢ京成杯（芝１６００ｍ）に出走。

９頭立てと少頭数の上、メンバーも手薄であり
単勝１．２倍と言う旨みも何も無い人気になる。

レースはワールドの出遅れで始まる。
今に始まった事では無いのだが１．２倍と言う人気なだけに
場内がざわめきはじめる。

しかし手綱を持ったまま道中５番手まで進出。
３コーナーを抜ける頃には２番手にまで上がる。

４コーナーを回った所で勝負アリ。
２着のスルーオグリーンに６馬身差の圧勝を遂げる。


この頃より強さは本物だと認知される事となり
芦毛の怪物と呼ばれるようになる。


その後３月に中山で行われた３歳オープン特別
クロッカスステークス（芝１６００ｍ）に出走し快勝。



春の大本番。GⅠのNHKマイルカップへの調整が始まる。
が
本番直前に捻挫。
出走を回避し６月に東京で行われたGⅠ
安田記念（芝１６００ｍ）に目標を変え出走をする。

捻挫明けで初の古馬との対決と言う事もあり
ワールドは３番人気となる。

レースは相変わらずの後方待機策。
直線の長い府中で末脚を炸裂させるも
タイキブリザード・ジェニュインと言った
短距離GⅠの常連に届く事はなく３着に終わる。


負けてなお強しの印象を残したワールドではあるが
安田記念を境にガラッと一変する。


秋まで休養に入り秋初戦の東京で行われたGⅡ
毎日王冠（芝１８００ｍ）で３着には来るものの、
続く京都で行われたGⅠ
マイルチャンピオンシップ（芝１６００ｍ）で
１２着と大敗。

その後重賞やオープン特別に出走するも
結局その後１勝も上げられずに引退した。


引退したワールドは種牡馬となるも
結果が出ずにこれと言った活躍馬は出ていない。




この馬はﾎﾝﾄに騙された馬ですね。。
４歳頭まではﾎﾝﾄに強くて短距離界の一流馬になれる。
そう実感させるような馬でした。

しかし終わってみれば早熟だったのか
爪が弱かったせいか解りませんがパッとしないレースばかり。

でも何かやらかすんじゃないか？
みたいな期待感をいつも漂わせていた馬であります。

あのもの凄い追い込みはどこへ行ってしまったのでしょう。。