アイネスフウジン

生産	中村幸蔵
誕生日	1987年4月10日
馬主	小林正明
調教師	加藤　修甫（美浦）
父	シーホーク
母	テスコパール
性別	牡馬
毛色	黒鹿毛
通算成績	８戦４勝（内重賞３勝）２着３回

デビュー戦は９月１０日の新馬戦
１頭期待馬がいたので２番人気に。
道中２番手を追走するも逃げた人気の馬の影さえ踏めずに５馬身差の２着。

折り返しの新馬戦で圧倒的１番人気になるも、人気薄の馬に差されて２着。

その後の未勝利戦で再び圧倒的１番人気になりようやく初勝利をあげる。

未勝利戦を勝っただけのフウジンはＧⅠの朝日杯３歳ステークスに挑戦。
（この頃の朝日杯は関東馬ＮＯ，１馬を決めるレースであった）

１番人気には府中３歳ステークス２着のカムイフジ
２番人気には京成杯３歳ステークス勝ちのサクラサエズリ
フウジンは５番人気であった。

レースはフウジンは逃げるサクラサエズリを見るような形で４・５番手を追走。
３コーナーで一気のまくりをしたフウジンが直線でサクラサエズリを捕まえる。
そのまま２馬身半の差を付けて圧勝。
この馬強いんでね？と思わせる内容でした。

年が明けて４歳。
フウジンは４歳初戦に共同通信杯４歳ステークスを選ぶ。
圧倒的１番人気になり、その人気に応える。

続く弥生賞でも圧倒的１番人気になるが、不良馬場が災いしたか、
勝ったメジロライアンの２馬身半差の４着になってしまい、
初めて馬券に絡まない結果になった。

そしていよいよ皐月賞
前走は馬場のせいだと皆が判断し、ここでも１番人気に。
レースは逃げるフタバアサカゼを見る形で２番手を追走。
４コーナーでアサカゼを捕まえ先頭に立ち、
誰もがこのまま逃げ切ると思っていたが
ゴール板前でハクタイセイに捕まり首差の２着に終わる。

続く日本ダービー
１番人気は皐月賞で豪脚を見せて３着に来たメジロライアン。
２番人気は皐月賞馬ハクタイセイ。
フウジンは３番人気であった。

レースはフウジンがハナに立ちレースを作る展開。
しかし、ペースは１０００Ｍ通過５９秒８と言う殺人的ペース。
並の馬なら直線でばててしまう速いペースだった。
場内がざわめく中直線に入る。
フウジンをめがけてカムイフジ・ハクタイセイが襲い掛かる。
が、先にばてたのはカムイフジとハクタイセイ。
坂を上り追い込んでくるのはライアンとなんと人気薄のホワイトストーン!!
捕まりそうで捕まえられないライアンを尻目にフウジンが優勝する。
この時のタイムが２分２５秒３のダービーレコード。
結局このタイムは馬場が改修されるまで塗り替えられる事はなかった。
（ちなみに馬場改修後にこのレコードを塗り替えたのはキングカメハメハ）

ダービーに勝ち、今後の活躍が期待されたがこの後に故障を発症。
引退を余儀なくされた。


引退後は種牡馬になり、
ファストフレンドと言うダートＧⅠ２勝・重賞９勝のダート馬
イサミサクラと言う短距離馬
の父となる。
ｵﾔﾁﾞに似てないのは愛嬌か？ｗ


実はオイラが初めてダービーを生で観たのがこのフウジンの勝ったダービー。
基本的に海外の馬と対決できるジャパンカップや
３歳馬と古馬が対決する有馬記念の方が好きなので
ダービーにはそんなに強い思い入れがなかったので
生で観ると言う事はありませんでした。

実際行ってみてﾒﾁｬｸﾁｬ混んでたんですよ。。
やっぱダービーはテレビで観てた方がいいな。。
って思ったんですけど、実はこの日の入場者数
１９６、５１７人
は入場者数レコード。
これ以降特定のレースでは
前売り入場券を持っていないと入れない
と言う規制がかけられる事に。

レース終了後に殺人的ペースで走り、レコード勝ちした馬を
間近で見ようとフウジンが引き返してくるのを待っているファン。
しかしフウジンは引き返してくる気配がない。
痺れをきらしたファンがアッチコッチで

「中野ぉぉっ!!中野ぉぉっ!!」

と叫びだす。
それがいつしか競馬場全体に広がり、気が付けば

「ナ・カ・ノ！　ナ・カ・ノ！」

と言うコールに変わっていた。
今ではお馴染みになったＧⅠを勝った騎手・馬を褒め称える
ナカノコール
の始まりでした。

ダービーが始まる前と終わった後で
ダービーに対する気持ちが変わったのはこの時です。

これ以降仕事で一時期競馬場に行く事ができませんでしたが、
最近ではダービーを生で観る機会が増えています。

今週は第７４回ダービー

果たしてどの馬が３歳の頂点に立つのか!?
私の夢は

アドマイヤオーラ

です！(☉x☉;）ﾌﾟﾌﾟｩ