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生産

メジロ牧場

誕生日

1983年4月9日

馬主

(有)メジロ牧場

調教師

奥平 真治(美浦)

モガミ

メジロヒリュウ

性別

牝馬

毛色

青鹿毛

通算成績

12戦9勝(内重賞7勝)2着0回



牧場で過ごしていた頃の幼少のラモーヌは脚部が弱く
皆がこなしている調教を消化できない落ちこぼれであった。

しかし、美浦に入厩した頃には足の状態も問題なくなっていた。
しかし、厩舎の評価は中の上
重賞を1つ勝てればいい方だと思われていた。

デビューは遅く、3歳の秋の新馬戦
東京競馬場で行われたダートの1400mのレースだった。

調教での好時計連発から圧倒的1番人気になると
レースでは2着の馬に3.1秒の差をつける怪物ぶりを発揮。

陣営も調教での動きから評価を上げてはいたが、
このレースの結果からクラシックを狙える器だと確信をする。

続く2戦目に東京の京成杯3歳ステークス(GⅡ)芝1400mに出走する。
5頭立て・前走圧勝と言う事で断然の1番人気になるがスタートで出遅れ。
かかりながら(暴走しながら)先団に取り付くも直線で失速。
4着の惨敗に終わる。

折り返しで中山の寒菊賞(400万下特別)芝1600mに出走。
前走の敗因は明らかだった為1番人気に。
結果は2着に着差1馬身1/4を付けて1着。
出来が7分だっただけに能力がある事を証明するレースであった。

その後、陣営は朝日杯3歳ステークスではなく
中山の3歳牝馬ステークス(GⅢ)芝1600m選択する。
スイートナディアと言う強い馬がいた為、初めて1番人気を譲る。
しかし、レースはラモーヌの圧勝。
ナディアは不利を受けた為に9着の惨敗であった。



年が明けていよいよクラシックに向けて始動する。

まずは東京のクイーンカップ(GⅢ)芝1600m
1.2倍の断トツの1番人気になるがパドックからイレコミが激しく、
結局レースにならず4着に惨敗。
父モガミから引き継いだ気性の悪さが出たとしか思えないレースであった。
そしてここで1つの疑問が浮かび上がる。

ラモーヌは左回りが苦手なのではないか?

そしていよいよクラシックレースのトライアル
阪神の4歳牝馬特別(GⅡ)芝1400mに出走する。
このレースから牝馬3冠は関西で行われる事が多いので、
鞍上を関西のジョッキー河内にゆだねる。

レースは最後の直線。本当に届くのか?
と言う位置取りからの差しきり勝ち。
着差はクビ差だったが内容は圧勝と言っていい程。
大目標の桜花賞の出走権を得る事ができた。

そして本番。阪神の桜花賞(GⅠ)芝1600m
断然の1番人気に押されたラモーヌは道中中段より前を追走。
3・4コーナーでまくっていき直線入り口で3番手まであげると後は楽勝。
2着のマヤノジョウオに1馬身3/4の差をつけて1冠目を取る。

オークスの出走権利を得たラモーヌではあったが直行はせず、
トライアルの東京の4歳牝馬特別(GⅡ)芝1800mに出走する。
そう。
ラモーヌは左回りが苦手ではないのか?
と言う疑問を確認する為である。

オークスの前に必ず競馬関係者は本命馬の死角探しをする。
断然人気になるであろうラモーヌの死角は左回りが苦手。しかなかった。
陣営も東京で負けた2戦はたまたまだと思いながらも
若干の不安があった為である。

しかし結果は、そんな不安は杞憂だった事になる。
3歳時に来年のクラシック最有力馬だと言われていた
ダイナアクトレスに1馬身1/2の差を付けて勝ったのである。
距離が伸びて良くなるモガミ血統なだけに、
オークスへの不安が無くなったのと同時に、穴党の出番もなくなる。

そして2冠目の東京で行われるオークス(GⅠ)芝2400m。
当然の事ながら圧倒的1番人気になったラモーヌは
鞍上の河内が「3コーナーで勝ったと思った」と言ったように
1頭でレースをしているかのような圧勝劇だった。

こうしてラモーヌは史上初の牝馬3冠に王手をかけたのである。


夏場を牧場で過ごしたラモーヌだったが、オークス後に挫石をおこしており、
その影響が残っていたのか春の頃の状態には程遠い出来であった。

秋初戦は京都のローズステークス(GⅡ)芝2000m
当然の1番人気になり勝つのだが、着差はクビ差。
タイムもレース内容もいたって平凡なものであった。

そしていよいよ3冠目。京都のエリザベス女王杯(GⅠ)芝2400m
単勝が1.3倍と言う圧倒的人気。
しかも、単勝より複勝の方が配当が高いと言う奇妙な状況になる。
そう。誰もラモーヌが負ける事を想像していなかったのである。

しかし陣営はちょっと違う事を思っていた。
ローズS後に調子が上向かないラモーヌと
他のレースでも勝つ事ができなくなった絶不調河内が理由である。
勝てない騎手が不調の馬をどう操るか。
しかし陣営は全てを河内に託す。

レースはいつもと同じ馬が逃げ、いつもと同じ馬が追走する展開。
しかし、ラモーヌだけは普段と違うレースをしていた。
普段なら中段をノソノソ追走して3・4コーナーでまくって行くのだが
このレースだけ5番手を追走していたのである。

しかも河内が早仕掛けをして直線入り口で先頭。
後続に3馬身の差をつけていたのである。
これは誰が見ても失敗としか思えない戦法で、
テレビで実況をしていた杉本さんさえ
「河内早いのか!?これでいいのか!?」
と思わず言ってしまった程である。

直線、逃げるラモーヌは春の頃の伸び脚は無く、
後続に差を詰められる。
ゴール板手前でスーパーショットの怒涛の追い込み。
その差2馬身。。1馬身。。半馬身。。
並んだ時には既にゴール板を過ぎた後だった。。


こうして史上初の三冠牝馬が誕生した。


その後、有馬記念に出走するも、9着と惨敗。

有馬記念後は牡馬と走らせると負担がかかる。
牝馬限定レースだと重い斤量を背負わないといけない。
などの理由から引退する事となる。

繁殖に上がったラモーヌは産駒が期待されたものの、
これと言った産駒は誕生せずに2005年9月に老衰の為死去している。



トライアル・本番共に三冠だった為に完全三冠と言われたが、
何よりも永い歴史の中で現れなかった牝馬三冠達成。
しかもラモーヌ以降の牝馬三冠はスティルインラブしかおらず、
ラモーヌとラブとの間は実に16年の間が空いている。

この偉業は凄いの一言では表せない物がある。


漆黒に輝く馬体に一筋の流星
とても綺麗な馬でしたね。

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無題
「牝馬の河内」ですな。。
困ったトキは、牝馬の河内を買っておったのじゃが
まったくもって、当たりません。。ブハハハ!!

つか、ひっぱってくる馬が古ーってーの!(笑)
もうちーと最近のにしてくんないと
さすがにツイテイケマセン。。。(笑)
ホセ・マゲンタ 2007/10/19(Fri)04:33:29 編集
ホセ・マゲンタさん こんにちゎ♪
「牝馬のホニャララ」と言われた騎手はいろいろいるが
河内ほど似合ってねぇ騎手はいなかったな。。
あの顔で牝馬って。。w

昔の馬って。。そんなに昔じゃねぇだろ。。w
もっと古い馬を用意中ですが何か?w
【2007/10/30 10:43】
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