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生産 |
十勝育成牧場 |
誕生日 |
1972年6月13日 |
馬主 |
加藤よし子 |
調教師 |
茂木 為二郎(府中) 森末之助(府中) |
父 |
ファラモンド |
母 |
カブラヤ |
性別 |
牡馬 |
毛色 |
黒鹿毛 |
通算成績 |
13戦11勝(内重賞5勝)2着1回 |
遅生まれであるカブラヤオーは
馬主で牧場主でもある加藤が見てもパッとしない馬であった。
普段なら自分で生産した馬を自分名義で走らせているのだが
加藤はこの馬を300万と言う格安でセリに出す。
しかし買い手がつかず主取り。
仕方なく自分の名義で走らせる事にする。
しかし、加藤の馬をいつも管理してくれている調教師さえ
入厩を断ると言う自体に陥る。
結局カブラヤオーの姉を管理していた府中の茂木が預かる事になる。
見た目がダメでも走らせると凄い馬と言うのが何頭かいるが、
カブラヤオーは調教でも全く走らず、
しかも他馬を怖がる性格をしていた。
その為、デビュー戦も茂木厩舎主戦ジョッキーの菅原も乗らず、
見習い騎手の菅野が騎乗する。
11月10日の東京の新馬戦(ダート1200m)
19頭立ての7番人気と低評価だったが、意外にも2着になる。
11月23日の折り返しの東京の新馬戦(芝1200m)に出走すると
5番人気ながら2着馬に3馬身差を付けて快勝する。
続く12月15日の中山で行われたひいらぎ賞(芝1600m)では
8番人気と言う低評価で2着に6馬身差を付ける楽勝。
ここから一気に厩舎内はもちろん、ファンの評価が一変する。
年が明けた1月19日。東京のジュニアカップ(ダート1600m)に出走。
ここから茂木厩舎主戦の菅原が騎乗する事になる。
初めて1番人気になったカブラヤオーは人気に応え10馬身差の圧勝。
続く東京4歳ステークス(芝1800m)では4歳牝馬最強と言われた
テスコガビーを首差おさえて優勝。
続く中山の弥生賞(芝2000m)も逃げて楽勝する。
クラシック初戦。中山のGⅠ皐月賞(芝2000m)に出走したカブラヤオーは
逃げにでるもレイクスプリンターに絡まれハイペースで逃げる事となる。
前半1000m通過58秒9は当時の馬場を考えたら相当早いものである。
しかし、カブラヤオーは逃げ切って勝ってしまう。
(絡んだレイクスプリンターはレース中骨折し安楽死になっている)
逃げるだけでダービーを勝てるのか?
抑える競馬を覚える為カブラヤオーは東京のNHK杯に出走する。
2番手で道中を進み、勝つには勝ったが
レース内容は逃げた馬から離れて2番手を追走していた為、
逃げているのと同じ内容であった。
そして東京のGⅠ日本ダービー(芝2400m)
カブラヤオーが選んだ戦法は逃げ。
豪快に出ムチを入れてスタートする。
しかしダービーもカブラヤオーは絡まれる。
絡んできた馬はトップジロー。
前半1000mを皐月賞より速い58秒6で通過する。
絡んできたトップジローは4コーナーでいっぱいになる。
カブラヤオーも直線に入り大きくよれる。
しかし、体勢を立て直した途端にもの凄い二の足を使い、
2着馬に1馬身1/4の差をつけて2冠を達成する。
暑い夏を無事に乗りきり、秋の3冠目菊花賞を目指していたが、
爪を削るのに失敗をしてしまい屈腱炎になってしまう。
菊花賞直前までに出走できる状態まで回復したものの、
今後の事を考えて回避する事になってしまった。
カブラヤオーが競馬場に戻ってきたのは翌年の5月。
東京のオープン戦(ダート1700m)であった。
当然1番人気になり、人気に応えている。
足元と相談しながらの出走だった為に大きなレースを使わず、
一般戦に出走していたカブラヤオーは続く
中山のオープン戦(芝1800m)でよもやの惨敗を遂げる。
スタート直前にゲートに頭をぶつけてしまったのである。
足元・精神的な後遺症を心配されたが、
札幌・東京のオープン戦を勝ち
いよいよ秋の大目標天皇賞に駒を進める。
しかしそこに待ち受けていたのはカブラヤオーの
屈腱炎の再発であった。
回復の見込みが無い為、このまま引退する事になる。
引退後は種牡馬として余生を送り、
エリザベス女王杯(GⅠ)勝ちのミヤマポピー
日本ダービー2着のグランパスドリーム
などを世に送り出す。
菊花賞に出ていたら間違いなく3冠馬になっていた。と言われ、
しかも未だに逃げて勝った最強のダービー馬と言われている。
早い引退により翌年に競馬場を沸かせた
テンポイント・トウショウボーイ・グリーングラス
との対戦もないまま終わってしまったのを悔やむファンも多い。
もちろん生では見ていない馬ではあるが、
VTRを見てもこの馬の凄さは解る。
恐らくこの後も
ここまで攻撃的な逃げで2冠を達成できる馬は出てこないでしょう。